主要登場人物

2024年10月10日

ファミリーオフィス銀座

伊勢信一郎 (SHINICHIROU ISE)

 所長。ボス。年齢51歳。身長180センチ。がっしりとした体格。色白。彫りの深い端正な顔立ち。黒髪をワックスできれいになでつけている。姿勢がよく、スーツ姿の立ち居振る舞いに上品さが感じられる。京帝大学で国際金融論を学び、卒業後長い海外生活を送ったのち、ファミリーオフィス銀座をオープンする。元スイスのプライベートバンカーで伊勢は本名ではないらしい。なお、カクテルシェイクの腕前はそうとうのもの。

栗原美雪 (MIYUKI KURIHARA)

 リーダー。みいちゃんとも呼ばれる。年齢28歳。身長168センチ。伊勢にスカウトされて入所。肌は白く瞳はブルー。気品があるが笑顔も素晴らしい美人。前職の大日本生命保険会社の会長が将来の後継者と見込んでいたほどの逸材。難関のアクチュアリー試験に一発で合格した頭脳を持ち、潜入捜査を行う度胸もある。エクゼクティブ・クラブラウンジ(Executive Club Lounge)「古都」のチーママでもある。

坂元八造 (HATIZOU SAKAMOTO)

 所員。センセイ。年齢60歳。身長165センチ。元公立中学校の国語教師だが定年退職後の再就職に苦労して伊勢に拾われる。教師時代、不良学生のために夜回りを続けた情熱を今に活かそうとしている。妻の父は公益財団法人みやこ財団理事長 榊周治である。

金田俊哉 (SYUNYA KANEDA)

 所員。シュン。坂元はギラ男と呼ぶ(目がギラッとしているから)。年齢27歳。身長183センチ。細身。目のきれいなシュッとした顔立ち。外資系投資銀行ダイヤモンドサックスで将来を嘱望されたトップアナリストだったが酒で大失敗をし退職。再就職に苦労して伊勢に拾われる。なお、愛車はレッドのポルシェ・911カレラ。

朧月夜 (TUKIYO OBORO)

 ファミリーオフィス銀座に隣接するエクゼクティブ・クラブラウンジ(Executive Club Lounge)「古都」のママ。滅多に店に顔を出さない。宝塚OB。娘役のトップ女優で「神がかりの美しさ」と伝説が残っている。引退後は表にずっと出ていない。現在は宮内庁特別参与として特別な方々の相談役になっている。神通力を持つと言われる。

公益財団法人みやこ財団 (MIYAKO)

榊周治 (SYUJI SAKAKI)

 理事長。京帝大学経済学部東南アジア経済研究センター名誉教授。伊勢信一郎の恩師。坂元八造の妻一美ひとみの父でもある。年齢88歳。細いが背筋がピンと伸びた矍鑠かくしゃくたる老人。いつも羽織、袴姿。心筋梗塞を起こし、医療特化型AI ボナパルトの診断を受けてボナパルトシステムで手術を受けることになる。

深田金司 (KINJI FUKADA)

 理事。S友不動産相談役。坂元と金田の不動産業務研修を担う。ごま塩シルバーの髪、よれよれの灰色ジャケットの小柄な老人。年齢不詳。見た目と違い、きびきびとしたきれ者である。愛車は初期型4ドアのいすゞべレット1500。阪神淡路大震災で失った長男の面影を西川真にみている。

万屋豊作 (HOUSAKU YOROZUYA)

 理事。中国地方の大社(おおやしろ)宮司。幼少の頃より『大物(おおもの)』と呼ばれていた。神戸の灘中・灘高から徳学院大学神道文化学部神道文化学科を首席で卒業する。神道学博士。みやこ財団で開催された国土防衛会議では国土交通大臣に噛み付いた。幼なじみの医療法人理事長ファミリーを怪しい投資話から守ることを伊勢に依頼する。

株式会社西川アセットコンサルタント

西川真 (SHIN NISIKAWA)

 代表者。年齢50歳。身長176センチ。オールバックの黒髪と日焼けした爽やかな笑顔、引き締まったしなやかな体形を30年保っている。メンズクラブでファッションを学んだトラッド。慎重かつ誠実ではあるがどこか影のある性格。不動産コンサルタント。J-REITの資産運用で富裕層になった。一般社団法人日本名勝保護協会(JSSP)の依頼により、兵庫県神戸市北区有馬町での用地買収と会員制ショッピングモール事業を進めていたが、不審を抱き伊勢信一郎に協力することになる。その後、深田理事の推薦によりみやこ財団の新理事となる。

多国籍犯罪企業 WSSP

多国籍犯罪企業 WSSP

 イギリス領ケイマン諸島に本社を持つ中国系企業を名乗る。世界中に現地法人を設立して活動しているが、CNT(カーボンナノチューブ)を世界中から集めて中国西部の新疆しんきょうウイグル自治区カシュガル地区で独立宣言をした新国家に運んでいること以外は、その実体・目的を含めて全て謎である。G7では多国籍犯罪企業と指定しているため表立った活動を見せていない。WSSPは「World Superior Species People」の略である。旧カシュガル地区の独立国家に新・バベルの塔(通称「漆黒の銅鐸」)を建設し汎用人工知能AGI ボナパルトを稼働させる。

一般社団法人 日本名勝保護協会 (JSSP)

 多国籍犯罪企業WSSPが日本に設立した社団法人。豊富な資金で日本国土の名勝を保護するという名目で国土と水源の取得を狙っている。JSSPは「Japan Superior Species People」の略である。琵琶湖畔での国土買収に失敗した後、有馬温泉地と六甲山水系の買収を進めていたが、西川真が疑念を抱いたことにより撤退する。

フレディ・スミス投資銀行

フレディ・スミス投資銀行

 スイスの世界的証券・投資銀行。多国籍犯罪企業WSSPと深いつながりがあり、犯罪資金のマネー・ロンダリングを担っているらしい。

宅安ホールディングス (TAKUAN)

総合商社宅安物産

 多国籍犯罪企業WSSP及びその日本法人一般社団法人日本名勝保護協会(JSSP)と深いつながりがある。1970年代に吸収合併されて消滅した総合商社宅安商事の創業者一族が新たに立ち上げた商社であり、わずか50年で急成長した企業。その裏には莫大な資金提供者の存在が噂されている。伊勢信一郎にCNT(カーボンナノチューブ)の不正輸出ルートを潰され、宅安漬雄を役員から解任し、子会社に異動させる。

宅安漬雄 (TUKEO TAKUAN)

 宅安ホールディングス役員。創業家一族。社長の甥。西川真を騙して一般社団法人日本名勝保護協会(JSSP)を紹介して国土買収を進めようとした。ボナパルトシステムの日本総代理店である宅安メディカル社長として投資家を募る。

有馬窯元M&A事件(第一話)

皇室献上陶器 有馬焼窯元清和 (SEIWA)

川西達郎 (TATURO KAWANISHI)

 三代目清和。兵庫県丹波篠山市の市立中学卒業後、有馬焼二代目に師事する。神戸市北区有馬町の瑞宝寺公園のそばで工房を持つ。年齢64歳。後継者問題で悩む。宝塚歌劇を月に一度観劇するのが唯一の楽しみ。西川真の人柄を信じ、窯元の全株式を譲渡する。

川西花子 (HANAKO KAWANISHI)

 達郎の妻。二代目清和の一人娘。体が丸くて、地声が大きい。年齢60歳。生まれた時から陶器に囲まれ育ったので、達郎も信頼する目利き。経理担当。

坂元佐紀 (SAKI SAKAMOTO)

 長女。しっかり者。年齢26歳。坂元八造の一人息子一八(かずや)と結婚し、東京在住。結婚前は窯元清和で経理を手伝っていた。一八の大阪転勤に伴い両親と二世帯住宅に住むことになる。

川西俊夫 (TOSHIO KAWANISHI)

 長男。甘やかされて育ち、頼りない性格。年齢23歳。兵庫県芦屋市の私立大学を単位足らずで卒業後、こねで準大手ゼネコン間久戸まくど建設工業に入社する。後に父親の親友で間久戸建設工業役員 黒枝豆男の養子となる。

しぶがき銀行 (SHIBUGAKI)

木津根宇鈍 (UDON KITUNE)

 藤原台支店 支店長。定年まであと2年を何とか無事に焦げ付きなく過ごそうとしていたが、管轄顧客である有馬焼窯元の買収計画を知り、ほしがきクレジット社長になって延命しようと画策する。そしてセブン・フラッグス宝塚とプレミアム・モール有馬のメインバンクとなった功績で、思惑通り同社長になる。

田貫粗葉 (SOBA TANUKI)

 藤原台支店 次長。赤ら顔で腹回りは重役級。木津根支店長と有馬焼買収に動く。そしてセブン・フラッグス宝塚とプレミアム・モール有馬のメインバンクとなった功績で、藤原台支店支店長となる。

横縞寅男 (TORAO YOKOSHIMA)

 本店プライベートバンキング部長。信託銀行からの引き抜きで、役員に有望視されている。西川真の依頼を受け、木津根支店長に引き合わす。そしてセブン・フラッグス宝塚とプレミアム・モール有馬のメインバンクとなった功績で、取締役となる。

その他登場人物

坂元一美 (HITOMI SAKAMOTO)

 坂元八造の妻。元中学校の保健教諭。美人で優しく生徒に慕われていた。一人息子一八(かずや)夫婦との二世帯同居を夢見ている。後に一八が大阪転勤となり、お嫁さんの両親と同居することを知り、ショックを受け寝込む。

坂元一八 (KAZUYA SAKAMOTO)

 坂元八造の一人息子。皇室献上陶器 有馬焼窯元三代目清和 川西達郎の長女佐紀の夫。新婚だが、すでに気の強い佐紀の尻にしかれている。大阪転勤となり妻の両親と二世帯住宅に同居となるが、四代目清和となった和田篤二郎は佐紀の初恋片思い相手とは知らない。

和田篤二郎 (ATUJIROU WADA)

 丹波立杭焼和丹窯(たんばたちくいやきわたんがま)六代目和田正作の次男。西川真により、有馬焼窯元の四代目清和として川西達郎と面談する。坂元佐紀に兄のように慕われていたが佐紀の本心には全然気づいておらず。

謎の婦人

 公益財団法人みやこ財団の国土防衛会議を特別傍聴室で観覧していた。伊勢信一郎の知人らしい。栗原美雪が幼稚園児の頃、京都のかすみ会館で遊んでもらった、上流階級の奥様らしい雰囲気を持つ美人。

黒枝豆男 (MAMEO KUROEDA)

 川西達郎の丹波篠山の中学校同級生。準大手ゼネコン間久戸まくど建設工業取締役。達郎の頼みで息子俊夫を入社させ、自宅に下宿させている。後に川西達郎に一生の頼みと言って、俊夫を養子にする。

江川繁 (SHIGERU EGAWA)

 六甲アイランドにある都市再開発コンサルタント事務所「神戸再開発ファーム合同会社」代表者。

AGIボナパルト (第二話)

AGIボナパルト (BONAPARTE)

  AGIはArtificial General Intelligenceのこと。汎用人工知能である。ボナパルトの名はフランス第一帝政皇帝ナポレオン=ボナパルト1世からWSSPの科学者が名付けた。中国・新疆しんきょうウイグル自治区カシュガル地区で独立宣言をした国家に建設されている新・バベルの塔(通称「漆黒の銅鐸どうたく」)のメイン人工知能。汎用性を持ち、国際金融センターの全機能もつかさどっている。多国籍犯罪企業 WSSP が世界中から集めているCNT(カーボンナノチューブ)を何かに利用しているらしい。しかし、WSSPの科学者が入力した記憶に満足せず自己改善に動き出す。

社団医療法人 天鯱会 (TENSHATIKAI)

蛸酢久里 (KYURI TAKOSU)

 天鯱会理事長、蛸酢ホスピタル病院長。万屋豊作の幼馴染。防衛医科大学校卒。自衛隊勤務の後名古屋市で蛸酢診療所を開所し、三大都市に総合病院蛸酢ホスピタルまで発展させる。後継者問題で悩んでいる。

蛸酢一杯 (IPPAI TAKOSU)

 蛸酢久里の長男。医師国家試験に通らず、MS法人天鯱メディカルサービス株式会社代表取締役社長に就任している。

蛸酢御園 (MISO TAKOSU)

 蛸酢久里の次男。天鯱会理事。蛸酢ホスピタル外科部長。

堅威真蔵 (SHINZOU KATAI)

 天鯱会理事(財務担当)。

中抜一計 (IKKEI NAKANUKI)

 天鯱会理事(不動産担当)。